飲酒をしていないにも関わらずアルコール測定器で数値検出する場合、下記の原因が考えられます。
①周辺環境でアルコールを含んだものを使用
②可搬型ALC内にアルコール成分が滞留
③飲食物の影響
①周辺環境でアルコールを含んだものを使用した場合
アルコールを含んだ除菌スプレーや芳香剤など香りのあるようなもの、ウェットシートなどを使用した場合に発生することがあります。アルコール成分を含むものは測定器と同じ部屋で使用、設置を避けていただき、数値検出時は十分に換気を行ってください。
②可搬型ALC内にアルコール成分が滞留している場合
動作確認などでアルコールを使用して測定を行った後に数値が出ている場合は、動作確認等で使用した高濃度のアルコールが可搬型ALC内に滞留し、数値検出の原因になることがあります。
またアルコールを含む製品と一緒に保管することも、上記同様、数値検出の原因になり得ます。
尚、可搬型ALC内部に滞留しているアルコールの量や濃度によっては、復旧するまでに時間が掛かることがあります。
③飲食物の影響
飲酒以外でも飲食直後にアルコール測定を行うと、数値検出をするものがあります。代表的なものとしては、発酵食品と言われる味噌やパンなどですが、それ以外にも香料の含まれている清涼飲料水や栄養ドリンクを飲食した直後についても、数値検出する可能性があります。
飲食物による数値検出を避けるには、測定前15分以上前に食事を終わらせること、飲食をした後に測定を行う場合はうがいをすることが大切です。
また医薬品についてのご質問を頂くことがありますが、基本的には錠剤、カプセルなどの医薬品ではこれまで数値検出した事例がありません。一方、液体タイプや吸入タイプの医薬品の数値検出事例はありますが、いずれも長時間影響が出たという報告はありませんので、測定を行って頂く15分以上前までに使用を終わっていれば影響しないことが考えられます。
下記より、これまで東海電子で実施した医薬品検証結果を確認することができます。
またアルコール測定器の不具合で数値検出を繰り返す場合もあります。上記①~③について確認し、心当たりがないにも関わらず、数値検出し続ける場合はサポートセンターにて修理対応や代替機の手配を行っておりますので、ご連絡ください。